三ッ葉稔『歪欲』胸糞展開が多いけど、快楽に墜ちていくヒロイン達が、ものすごくそそるエロマンガ

　三ッ葉稔氏による成年コミック単行本です。

　追加分２話以外は、全て2部構成で構成されています。前半では、一般的な苦境や些細な不幸から物語が始まりますが、後半でヒロインがかなり酷い目にあうって展開が多いように思います。

　ハッピーエンドを希望する人にはお勧めできず、エロさは申し分ないものの、心地よい結末はほとんど見られません。そういった展開に耐えられる人にとっては良作と言えるとおもいます。

あらすじ・試し読み

『COMIC E×E』が誇る偏愛の伝道師、三ッ葉稔の1st単行本が発売！！
異国の美女たち、瓜二つの美人姉妹、高慢な女教師、生意気な女子学生…。
情欲と一筋縄ではいかない愛が入り乱れるオンナたちのイキサマがこの一冊に！！

紙版には未収録の二話（36ページ分！）を追加収録したデジタル特装版！！

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ヒナ遊び

続 ヒナ遊び

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個人的感想

　三ッ葉稔氏の初単行本です。本作は、男性を手玉に取っているように見えるヒロインではなく、実際は欲望のはけ口にされているヒロインを描かれているのが特徴です。本単行本には、二話構成の作品と、前・後編構成の作品に加えて、デジタル特装版限定の短編二作品も収録されています。

　特に印象に残った作品は、ヒロインの"姫奈"がお小遣い稼ぎでおっさん相手に手コキのアルバイトをしているという内容の、二話構成の短編「ヒナ遊び」と「続 ヒナ遊び」です。姫奈は割が良いことからそのアルバイトに熱心に取り組んでいましたが、あるおっさんに処女膜を破られ、彼の専用のオナホールとなってしまう展開が描かれています。

　この作品を読んで印象的だったのは、ヒロインの"姫奈"が自身の容姿や男性を手玉に取っているという意識や認識を持っていることでした。また、男性主人公の"力技"とも言えるテクニックが炸裂する場面や、洗練されたテンポ感が織り成す、痛快な展開を楽しむことができました。