SAGA PLANETS『ナツユメナギサ』四季シリーズ第2作、ストーリーは万人に勧められる王道の泣きゲーなエロゲーム

SAGA PLANETSによるアダルトPCゲームです。2009年7月発売、同ブランドの四季シリーズの第2弾になります。
ストーリーはシンプルですが、どの部分が現実でどの部分がリアルなのかが曖昧で、最後まで「こうかもしれない、いや違うかも、では一体何なのか」と考えさせられました。終盤では予想外の展開が続き、圧倒されました。本当に素晴らしかったです。個人的には羊ルートが特に好きで、この主人公はとても魅力的でした。
音楽については、エンディングの「夏風」の一秒が、聴くほどに心地よくなっていく感じがとても良いです。
あらすじ・サンプル画像
舞台は常夏の街、臨海副都心『hope』
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ヒマワリをはじめとした夏の花が街中に植えられ、美しい蝶のような妖精が舞い、野良ペンギンが、ときおり街中を歩く不思議な人工島。
白波学園2年生『渚』は、街の浜辺に流れ着いた、過去を持たない少年。
真夏のクリスマスを1ヶ月後に控え…
のんびりとした日々を過ごしていた渚は、少女達と出会う。
やがて失った記憶の向こうにいる大切な人と、真実の自分の姿を見つける。
君がいた夏。君がいない夏。君といる夏──
3つの異なる夏を過ごしながら…。
臨海合宿をしたり。
気になるあの子と無人島に流されたり。
水着姿でみんなで騒いだり。
そんな、淡いノスタルジーを通して、長い夏の果てにたどりつくのは、一体どんな記憶だろう。
ブランド | SAGA PLANETS(作品公式サイト) |
発売日 | 2009年7月31日 |
原画 | 有末つかさ ほんたにかなえ 小桜りょう せせなやう |
シナリオ | 木之本みけ 若瀬諒 姫ノ木あく 新島夕 藤井リルケ なたけ |
音楽 | 藤宮圭 メビウスワン KOTOKO 月子 |
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SAGA PLANETS四季シリーズ 春夏秋冬4本セット

音楽
「bumpy-Jumpy!」KOTOKO
「夏風の一秒」月子
「go!go! Summer drive!」月子
個人的感想
記憶を失った少年、郡山渚が主人公です。彼は今日も記憶を取り戻すためにカウンセリングを受けていますが、記憶が戻ることはなく、いつも通りの生活を送っています。特にやることもないので、教室を適当に巡っていると、謎の存在に声をかけられます。その存在は「美浜 羊」「老樹 真樹」「遠野 はるか」の3人を探して素潜り部の部員にするように言ってきます。素潜り部って何だろう?そう思いつつも、特にやることがない渚はこの3人を探し始めます。
しかし、3人を見つけるのは簡単ではなく、1日を終えるために帰宅しようとすると、少女に声をかけられ、カードが添えられた巾着を渡されて戸惑います。カードの中身を見ようか迷っていると、風に吹かれてどこかへ飛ばされてしまいます。探しても見つからず、ああ、そんなこともあるのかと思いつつ、なんとか素潜り部を結成しようとします。それが記憶に繋がるかもしれないからです。そんな物語が展開されます。
主人公は記憶を失っており、妖精が普通に存在する世界で、ペンギンが街を歩き回り、12月なのに夏のような気候です。すべてが不思議なこの世界で、果たして主人公は記憶を取り戻せるのでしょうか?素潜り部とは一体何なのか?これらが物語の中心テーマであり、特にTrueエンドが好きでした。新島夕の作品らしい雰囲気があり、SAGAが母体ということもあって、キャラクターデザインも可愛く、個別ルートだけでも非常に満足度の高い作品でした。
少し古いと感じるかもしれませんが、新島夕ファンにはぜひおすすめしたい一作です。永遠の夏を求めて――