
きゃべつそふとより、2020年9月発売のアダルトPCゲームです。
個人的にちょっと絵柄が苦手なので、敬遠していたんですが、間違いでした。名作です。
この作品は、真相解明の緊張感、楽しさ、そして深い考察を促すメッセージ等、謎解き系のノベルゲームに必要な要素が豊富に詰め込まれている作品です。
最近のエロゲーでは特にお勧めと言って良い作品です。
あらすじ・概要・試し読み
2020年に生きる青年・風見司は、桜の木の下から100年前へタイムスリップを遂げてしまった。
――帝都・東京。
そこは新時代への希望に満ち、文化の華が咲き乱れた、輝かしき浪漫の都。「初歩だよ、司。最後に残ったものが真実なんだ」
そんな帝都でひとり探偵事務所を営む謎の英国女性・所長。
日々金欠にあえぐ彼女のもとで、司は数々の事件に巻き込まれていき……?枝分かれする彼の運命がたどり着くのは、果たして令和か大正か。
100年の時を超え──
FANZA
今ここに、桜舞うレトロ・ミステリイの幕が開ける!
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OP
個人的感想
最初は、またループものかという印象でしたが、物語が進むにつれて私の評価が一変しました。実際にゲームをプレイしてみて初めて、ループものではありましたが、それ以上の深みがあり夢中になってしまいました。
特に高く評価したいのは、大正時代について詳しく研究している点です。私たちの「歴史」と整合性が取れており、かつ面白いシナリオを作るためには、大正時代の背景や現代の歴史について幅広く学ぶ必要があると感じます。そして、その上で、世界観を忠実に再現することができるなんて、かなり素晴らしいと思います。
特に原爆ドームの設定において、膨大な調査がされていると感じました。また、主人公の立ち絵が描かれ、一般のキャラクターとして描かれていることも評価できます。昔のエロゲのように、主人公の設定が希薄な作品は、個人的に好ましくありませんが、今作では主人公のキャラクターデザインが非常に魅力的でした。
そして何よりも、エンディングの締めくくり方は、文句なしに素晴らしかったです。