キャラメルBOX『処女はお姉さまに恋してる』箱入り娘が集う女学園の空気が心地よい、女装主人公モノの名作エロゲーム
個人的に女装主人公モノにハマるきっかけになった作品です。その後、数々の作品を見てきましたが、その中でも特に本作が抜きんでて素晴らしいと思います。
物語自体も非常に魅力的であり、キャラクターたちからは可愛らしさと上品さが漂っていて、まるで箱入りのお嬢様たちが女学園の空気を漂わせているような印象を受けました。
キャラクターたちはみんな魅力的でしたが、私個人的には瑞穂ちゃんが最も好きです。シナリオだけでなく、彼女たちのキャラクター設定や振る舞いからも女学園の煌びやかな世界観がしっかりと伝わってきて、その雰囲気に引き込まれました。女装や女学園ものが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。
あらすじ・サンプル画像
梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
昨夜の雨に濡れた桜の青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。
校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声と軽い靴音が弾むように響いている。
その光景は、とても清純で美しく、清々しい。でも…どうして男（ボク）が通わなきゃいけないのっ？！
鏑木財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどちょっと気の弱い男の子。
そんな瑞穂のもとへ、ある日顧問弁護士が訪れる。『先だって亡くなられたお祖父様の遺言です』
そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。
幼なじみ・まりやの趣味で女装を強要させられたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、なんの間違いか全校生徒の憧れの的『エルダー・シスター』に選出されてしまう。突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動！！
FANZA
瑞穂は一体どうなってしまうのか…？！
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音楽
「You make my day!」YURIA
個人的感想
この作品がなかった場合、ensembleなどの他の女装主人公作品の存在が揺らぐ可能性もあるし、影響を与えた作品の数も非常に多いため、偉大な作品だと思います。
要素的には、嵩夜あや氏のテキストが特に素晴らしいと思います。知的で温かみがあり、不快感を与えずに人間を鮮やかに観察して提示するスタイルが、この作品に完璧にマッチしています。
BGMは、しつこく繰り返されるWham!の「Last Christmas」のメロディが、LGBTを意識したものなのかどうかは分からないですが、心地よく、心地よいマスタリングが特徴です。
CVは、主人公の舌っ足らずなヘタウマボイスが病みつきになり、ふーりん、あおいひとみの演技力も流石と感じられます。また、桂さんの存在が巧みなアクセントだと思います。
後半、プレイ感として少しテンポが落ちる箇所もありますが、女装に向き合う由佳里ルート、卒業後の進路に真剣に悩むまりやルートなど、特に外れがないと思います。
特典シナリオを含め、追加課金商法などをしない姿勢は好感が持てますね。正直に言うと、最初は偏見でプレイをためらっていましたが、今では多くの人に体験してほしい名作だと断言できますね。
